当代で6代目のロブマイヤー。
政治・文化・商業の中心であったハプスブルグ帝国の都ウィーンに店舗を構えた初代ヨーゼフ・ロブマイヤーはガラス職人としての技術だけでなく当時のトレンドに敏感な感性豊かなデザイナーでもありました。
創業12年にして早くもハプスブルグ家にその紋章”双頭の鷲”を刻んだグラスセットとシャンデリアを納入する栄誉に浴し、1860年にはハプスブルグ家皇室御用達工房の勅許を授与されています。
以後、数々の名品を生み出しています。

透明度を得やすく大量生産に向くレッド（鉛）クリスタルを採用せず、加工に手間のかかるカリクリスタルへのこだわりを今も持ち続ける伝統的な工房です。
ハプスブルグ家との深いつながりを示す事実が今もホーフブルグ宮(ハプスブルグ家の王宮)に残っています。かのフランツ・ヨーゼフ一世とその皇妃エリザベートが日常や晩餐会に使用したロブマイヤーのグラス類が今も所蔵されています。特注のワイン、シャンパン、ビール、ウォーター、リキュールなどのグラス7アイテムがなんとそれぞれ500人分以上も現存しています。
今もホーフブルグ宮の一部は大統領公邸になっておりこれらのグラスも大統領主催の晩餐会で使われるそうです。
ハプスブルグ家なきあともロブマイヤーの栄華は輝き続けているわけです。
＊環境問題がテーマとなった2008年北海道洞爺湖サミットでもなまりを使わない
エコグラスとしてロブマイヤーが使われました。